LeftoverSwap は iPhone アプリ「LeftoverSwap」を8月下旬にリリースすると発表した。このアプリを使えば、食べ残しを見知らぬ隣人と共有可能になる。

食べ残しを隣人と共有する iPhone アプリ「LeftoverSwap」
食べ残しを隣人と共有する iPhone アプリ「LeftoverSwap」

LeftoverSwap は、食事の提供者が食べ残した料理の写真と説明、それに位置情報を公開できるアプリ。食事を求める人は公開された情報を元に、自分の現在地に近く、かつ自分好みの食事を選択して、提供者に連絡を取る。

LeftoverSwap では、料理の写真と説明、利用者の位置を公開できる
LeftoverSwap では、料理の写真と説明、利用者の位置を公開できる

公式 Web サイトには、LeftoverSwap 開発の動機が次のように説明されている。

「・米国で生産された食糧の40%が、廃棄されている
・米国人の25%は、隣人の名前を知らない
・米国人の70%は、太りすぎている
・だが米国人の16%は、健康的な生活を送るのに必要な食糧を入手できていない

LeftoverSwap は、これらの問題全てを解決する。

LeftoverSwap を使えば、利用者はレストランで提供される大量の食事を食べきる必要がなくなり、代わりに、それを空腹な隣人に渡せるようになる。食事を渡した代償として、隣人の名前を知ることができ、余分なカロリーを摂取しなくても済むようになる」

LeftoverSwap のサイトでは、Tristram Stuart 氏による TED でのスピーチを引用して、食べ残しの共有の重要性を訴えている。Stuart 氏は、世界人口の増加に伴い、多くの人々が食料生産量を増加させる方法について議論しているが、それよりも無駄に廃棄される食料の有効活用が先だと主張している。

「私たちは気づかなければなりません。私たちは、食糧生産を促すためだといって、毎日のように木を切り倒し、食糧生産を促すためだといって、水源地から水をひいて池を枯らせ、工場から二酸化炭素を排出し、その結果得た食糧を廃棄しているのです。私たちは、食料生産を増加させる前に、まず『何を減らせるか』を考えてみなければなりません」

LeftoverSwap のサービスは、同社の本社が存在する米国シアトルとサンフランシスコからスタートするそうだ。

食べ物を購入できない人が iPhone を購入できるとは思えない。また、米国では近隣の住人と食事を共有することは、リスクを背負い込むことになりかねない。例えば、ホームレスの人にレストランの残り物をあげたら、その翌朝、部屋のドアの前にホームレスの長い列ができていた、などといったことは、米国の都市部ではままあることだ。

だが、LeftoverSwap は、まずは iOS でこの仕組みが機能するか実験すると述べている。実験の結果如何によっては、iOS 以外のプラットフォームも検討するという。また、食事提供者のリスク低減については、食事の提供を有料にするなどの選択肢も検討するとしている。