「古い肉」と聞いたとき、どの程度古いものを思い浮かべるだろう。せいぜい、消費期限を1週間程度過ぎたものではないだろうか?だが中国の食料品店では、46年前に消費期限切れとなった鶏もも肉が販売されていたという。英国メディア The Telegraph が伝えている。

中国の食料品店で、46年前の鶏もも肉が販売されていた  (写真はイメージです)
中国の食料品店で、46年前の鶏もも肉が販売されていた
(写真はイメージです)

同メディアが伝えたところでは、中国の広西チワン族自治区の警察が、食材を取り扱う地下ネットワークの犯人グループを逮捕し、大量の食材を押収したところ、驚く程古い食材が含まれているのを発見したという。中でも最も古いものは、1967年に消費期限の切れた鶏のもも肉だったそうだ。


犯人グループの供述によると、彼らは消費期限の過ぎた鶏肉を、過酸化水素などの化学薬品を使用して、白く、大きなもも肉に偽装していたという。この手口を使えば、重さ1キロほどの古い肉を、1.5 キロの"新鮮な肉"に偽装可能だそうだ。警察が押収した消費期限切れの肉の重量は、合計で22トンにも達したと The Telegraph は伝えている。

中国で食品偽装が明るみに出たのは、これが初めてではない。今年5月には、上海のレストランで、ネズミやミンク、それにキツネの肉を「子羊」と偽って客に提供していたことが表沙汰となり、問題になっていた。

The Telegraph は、今回発見された鶏肉は、「ドアーズやピンクフロイドのデビューアルバムと同い年だ」として、驚きを表現している。

なお、1967年生まれの日本の著名人には、サッカー選手の三浦知良さん、演歌歌手の坂本冬美さん、元プロ野球選手の清原和博さんなどがいる。故石原裕次郎さんが 「夜霧よ今夜も有難う」を、故美空ひばりさんが「真赤な太陽」をヒットさせたのも1967年のことだった。また、この年の4月には故赤塚不二夫氏の「天才バカボン」、12月には故高森朝雄(梶原一騎)氏原作・ちばてつや氏画による「明日のジョー」の連載が、週刊少年マガジン誌上でスタートしている。