スウェーデンの研究者が、肥満気味の女性がダイエットを実施すると、記憶力が向上することを確認したという。科学系ニュースサイト ScienceDaily が伝えている。


同サイトによれば、肥満気味の女性のエピソード記憶能力(人生での出来事を記憶する能力)は、そうでない女性に比べて低いことが、以前の研究ですでに判明していたという。だが今回の研究報告は、減量により、エピソード記憶能力の回復が可能であることがわかったとしている。

スウェーデンウメオ大学の医師である Andreas Pettersson 博士は、20名の肥満気味の女性に対し6か月にわたるダイエットを依頼。減量前と後で、エピソード記憶能力に関するテストを実施した。

テストは、一連の人物の顔と名前を記憶。その後しばらく経ってから、人物の顔を見て、その人物の名前がアルファベットのどの文字で始まるのかを答えさせるというものだった。

減量後のテスト結果は、減量前と比較して向上が見られたという。また、テスト実施中に脳のスキャン検査を実施したところ、人物の顔と名前をマッチングさせる領域の脳の活動が、減量前よりも活発になっていることがわかった。

Pettersson 博士は、サンフランシスコで開催された The Endocrine Society による年に一度のイベント「ENDO2013」で今回の調査結果を公表。次のように説明した。

「減量後の女性の脳は、新たな記憶を保存する際により活発になっており、保存した記憶を取り出す際には、より少ない脳内リソースしか必要としなくなっていた。我々の発見は、肥満による記憶能力の低下が、減量により回復できることを示唆している。これは、人々を減量に向かわせる新たな動機となりうるだろう」