前回「ベーコンエッグ」で、その料理リテラシーの低さを全世界に晒してしまったモテ彦。たまごを焼くだけで“モテる”なんて有り得ない。けれど、たまごを焼くことしかできない。悩める彼に救いの手を差し伸べたのは、「ほうれん草」だった――


モテ彦:
気付けばもう夜か…。部屋に入ってきたテントウムシを外に逃がすだけの一日だったな。

モテ彦:
みんなは休日、なにをして過ごしているんだろう。立ったり座ったり、壁に寄りかかるのにも飽きたな。僕は悲しい。

???:
(ガサガサ…!)


モテ彦:
うわ!誰だ!?もしかしてさっきのテントウムシか!?


法蓮草:
ほうれん草よ。



頭に付けてるのは野菜に巻く青いテープ的なやつよ。
頭に付けてるのは野菜に巻く青いテープ的なやつよ。

 

テントウムシはお礼に来ませんでした
テントウムシはお礼に来ませんでした

【STEP1】包丁を握ろう

モテ彦:
起承転結の「承」のパートに入りました。「ほうれん草の胡麻和え」を作ります。

法蓮草:
準備するものは、ほうれん草、むきごま(白)、塩、砂糖、しょうゆ。


法蓮草:
まず鍋にお湯を沸かして、ほうれん草を茹でましょう。塩ひと摘みも忘れずに。


モテ彦:
どうして塩を入れるの?


法蓮草:
……(わからないわ)。



理由はわからないけれど塩をふった
理由はわからないけれど塩をふった

法蓮草:
ほうれん草はちゃんと洗ってね。


モテ彦:
アオムシが付いてたら逃がさなきゃ。



水でさっと洗おう
水でさっと洗おう

法蓮草:
お湯を沸かす間に、ほうれん草の根っこをカットしましょう。食べられないわけではないけれど。

モテ彦:
根っこにも栄養があるの?


法蓮草:
……(わからないわ…)。


法蓮草:
(私たち解説側のキャラクターも所詮、作者の知識の範囲内でしか喋れないのよ…。)


ファンタジーにありがちな、
ファンタジーにありがちな、
 
聖剣を引き抜く勇者的なイメージで…
聖剣を引き抜く勇者的なイメージで…

モテ彦:
ついにきたか…、この瞬間(とき)が…!



Galaxy.!?
Galaxy.!?

モテ彦:
より薄く、より軽く!世界初フル HD 有機 EL ディスプレイと優れた先進技術を搭載したGALAXY じゃないか!

法蓮草:
ステマって言われるわよ。



iPhone 5 に勝るとも劣らないスタイリッシュなフォルム
iPhone 5 に勝るとも劣らないスタイリッシュなフォルム

モテ彦:
冗談が過ぎました。


法蓮草:
さあ、はやく切って。



タイマー機能を使って撮影しています
タイマー機能を使って撮影しています

モテ彦:
カメラのタイマー機能が難しい!腕がもう一本欲しいよ!


法蓮草:
左手の握力に全てを託すしかないわね。


モテ彦:
うおっ!これは!!?



ぼくのかんがえた さいきょうの みずべのしゅうらく
ぼくのかんがえた さいきょうの みずべのしゅうらく

【STEP2】ほうれん草を茹でよう

モテ彦:
水辺の集落みたいなロケーションが出来上がっているぞ!


法蓮草:
文明が起こる可能性もあるわ…。



人類は「火」を使える
人類は「火」を使える

法蓮草:
沸騰させすぎよ。



ほうれん草を、加工できる
ほうれん草を、加工できる

法蓮草:
かき混ぜすぎよ。



無慈悲なまでに…
無慈悲なまでに…

法蓮草:
色水づくりが目的ではないわ…。



劇的ビフォーアフター
劇的ビフォーアフター

モテ彦:
冷やしてから水気を絞った。すごい細くなったよ。


法蓮草:
それじゃあ次に、その細くなったほうれん草を、怪しいダイエット食品の謳い文句風に言うと“激ヤセ”したほうれん草を、食べやすい長さにカットしてみて。


こんな感じでいいかな?
こんな感じでいいかな?

モテ彦:
イカに見える。


【STEP3】胡麻で和えよう

法蓮草:
いよいよ最後。むきごま(白)、しょうゆ、砂糖を混ぜてつくった「あえ衣」にほうれん草をぶち込んで、適当にごちゃっと混ぜて。

モテ彦:
(急にバイオレンスな口調だ…。最後まで頑張れよ…。)



しょうゆ+砂糖+むきごま=あえ衣
しょうゆ+砂糖+むきごま=あえ衣
 
それっぽい
それっぽい

モテ彦:
皮むき炒りごまは 皮がむかれて炒られているから そのまま使えて助かるなあ  もてを

法蓮草:
違うお皿に移し替えましょう。



完成!
完成!

モテ彦:
できた!ごまが多い!


法蓮草:
これはこれでアリよ。別に白アリと掛けたわけじゃないわ。


モテ彦:
おいやめろ。


モテ彦:
茹ですぎたせいか “すべての栄養が抜けたあとの味”がする。ごまはおいしい。


法蓮草:
ほうれん草は、効率よく鉄分を摂取できる野菜。調理できて損はないわよ。


モテ彦:
ごまはおいしい。

(つづく)