日本だけでなく、海外でも「SUSHI」として親しまれているお寿司。すし屋に行くと聞こえてくる、独特の言葉も楽しいものです。

このお寿司に関する言葉のなかでも、寿司職人どうしが使う言葉“符牒(ふちょう)”を、イラストを使ってわかりやすくまとめたインフォグラフィック「知っときねぃ!すし用語」が、ぐるなびで公開されました。


寿司職人の“符牒”をインフォグラフィックに
寿司職人の“符牒”をインフォグラフィックに

まずは、数字の呼び方について見てみます。1を「ピン」と呼ぶのは日常場面でもよく耳にしますが、ほかにも、2は「ノの字」、8は「バンド」など、それぞれに呼び方があるそうです。

続いて、「すしダネ」に関する言葉。上にのっているすしダネを「ねた」と呼ぶのは定着していますよね。変わったものだと、「シャコ」のことを「ガレージ」と呼んだり、アワビのことを「片想い」と呼んだり。「片想い」は、片思いをしゃれていうときに古くから使われてきた“磯の鮑(あわび)の片思い”ということわざに由来するそうです。

あなたはいくつ知っていますか?
あなたはいくつ知っていますか?

握り方などに関する言葉には、しゃもじを指す「宮島」や、鉄砲の筒に似ていることから細い海苔巻の呼称となった「鉄砲」、原価の安いタネのことを言う「にげ物」なんて言葉もあるようです。

そして、お寿司以外の食材などにも“符牒”がたくさん。「ガリ」は定番ですが、しょうゆを指す「むらさき」、塩を指す「なみの花」など、聞いたことはあるけれどメジャーではないかな?というものも。お茶は、出すタイミングで呼び名が変わり、最初は「出ばな」、最後は「あがり」と呼ぶとのこと。「あがり」は、居酒屋さんで使ったりもしますよね。

さて。お寿司を堪能し「あがり」もいただいたところで、「お愛想(おあいそ)」お願いします!…とついつい言ってしまいそうになりますが、実は「お愛想」は店員さんがお客さんに対して謙遜して使う言葉。客側が使うべきではないそうです。もっとも、いまは当たり前のように使う人が多いので、本来の意味を知っている店員さんも少ないのではと言われているようです。

お寿司屋さんの“符牒”、いかがでしたか?本来は“符牒”そのものが職人さんの言葉なので、客側がお店で使わない方がよいそうですが、一般化して定着しているものもあります。すし屋に行くときは、職人さんの言葉をよく聞いてみると、新たな発見があるかも…?

今夜は、少し奮発して、おいしいお寿司を食べに行こうかな。