コンテストのための料理ではなく、食べる人のことを思って作られた料理を求めます」――若き才能ある料理人の発掘・応援を目的とした料理人コンペティション「RED U-35(RYORININ's EMERGING DREAM)」の開催が決まりました。既存コンクールの審査方法とは異なり、料理の腕前だけでなく“人間性”も評価対象となるそうです。

審査員は、飲食業界の一線で活躍する皆さん
審査員は、飲食業界の一線で活躍する皆さん

このコンペは、料理ジャンル問わず、新しい世代の、新しい価値観の料理人(クリエイター)を見いだし、業界が総力をあげて後押しするために企画されたもの。優勝者には、賞金500万円と、「(国内外問わず)世界一憧れる料理店に食べに行ける研修!」「REDメンバーが導くスターへの道!」の2つの副賞が授与されるそうです。


審査員は、飲食業界の一線で活躍する10人。審査員長は、学校法人辻料理学館 辻調理師専門学校 理事長・校長の辻芳樹さんが務め、LA BETTOLA オーナーシェフの落合務さん、菊乃井 主人の村田吉弘さん、レストラン タテル ヨシノ 総料理長の吉野建さん、つきぢ田村 代表取締役の田村隆さん、Wakiya 一笑美茶樓 オーナーシェフの脇屋友詞さん、ソムリエの田崎真也さん、フードコラムニストで雑誌「あまから手帖」編集顧問の門上武司さん、オータパブリケイションズ代表取締役社長の太田進さん、レストランジャーナリストの犬養裕美子さんが審査員となります。

料理人の人柄や可能性、将来性も審査
料理人の人柄や可能性、将来性も審査

コンペに応募できるのは、「偉大なる料理人を目指す『35歳未満の料理人』」。募集期間は、6月1日から6月30日。1~3次審査、決勝審査会の計4回が行なわれ、1次「書類審査」で50人に、2次「映像審査」では25人にまで絞られます。この映像審査では、コンペ事務局が応募者のお店に赴き、料理の段取りや個性などを動画に撮影。この映像を審査員がチェックするそうです。

つづく3次「腕前審査」は、審査員が「この人に会いたい」「この料理を食べたい」と思った応募者に自由に会いにいく形式。1・2次審査で十分にアピールできていない場合、審査(実食)されずに終わってしまうことも有りうる、シビアな内容となっているそうです。ここで選ばれた5人から、11月4日の最終「実食審査」でグランプリ1人が決められる流れ。

今回のコンペ「RED U-35」の総合プロデューサーは、放送作家の小山薫堂さん。「このコンペでは、料理の腕・技だけでなく、料理人の人柄や可能性、将来性も審査します。つまり、料理が一番上手な人が優勝できるわけではなく、審査員たちから『この人に日本の料理界を託したい』と思われる人が優勝できるのです」(小山さん)。

優勝すれば協力なサポートが得られるこの企画。大きな夢を持つ料理人の皆さん、応募してみてはいかがでしょうか?

■RED U-35
https://www.redu35.jp/