本店があるのは、神戸市中央区・三宮センター街。レンガ造りのファッションビル「MEDITERASSE(メディテラス)」の向かいにあります。1階がベーカリー、2・3階がカフェとなっていて、左手に見える赤い壁の階段がカフェの入り口です。
オーダーした「ホットケーキ」は、銅のプレートでじっくり焼き上げる神戸本店限定のメニュー。地元・兵庫県丹波産奥丹波の卵を使用するなど、素材にもこだわっています。店先のディスプレイにもメニューにも書いてある「20分ほどお時間をいただきます」の一文にわくわくしてきます。手焼きの証ですものね。
オーダーから約15分、セットのコーヒーとともにホットケーキが運ばれてきました。この日は入店したタイミングがちょうどお客さんの切れめだったため、スムーズに焼き上げられたようです。
ホットケーキの大きさは、直径 13cm、厚さ 1.5cm くらい。丸い形とバターが添えられているだけのシンプルな見た目に、懐かしさを感じます。卓上に置いてあるシロップをかけてもすぐに染みこまないくらい表面はサクサクに焼き上げられていて、ナイフを入れると「サクっ」という音が聞こえるほど。
味は、一言で表現すると“優しい甘さ”。もっちりしているけれど口どけがよく、小麦と玉子の自然な甘さを感じることができます。“小麦粉の風味を最大限にいかす”パンづくりにこだわっているだけあって、ベーカリーならではの小麦の風味をそこなわないホットケーキです。バターの塩気も生地によく合います。
今回はシロップをかけてしまいましたが、バターだけをのせたり、何もつけずにコーヒーや紅茶と楽しむのもオススメ。冷めてもサクサクで、風味も落ちません。ベーカリーに合うようブレンドされているというコーヒーとの相性も抜群で、朝ごはんにも良さそうです。
ホットケーキのほかにも、種類の豊富なサンドウィッチも人気があります。生クリームなどをトッピングしたパンケーキや、グラタンなどのランチメニューもあり、豊富なラインナップ。もちろん、1階のベーカリーではパンも買えますよ。
休日のお昼どきやカフェタイムは混み合うようですが、それ以外の時間帯だと比較的スムーズに入店できるそうです。2階と3階で分煙されているのも嬉しいですね。明るいですが落ち着いており、男性も入りやすい雰囲気です。老舗店だけあって、年配の方もいらっしゃいます。
ドンクはパンしか知らなかった!という方、今まで本店の前を素通りしていた方、ぜひ一度“ベーカリーならではのホットケーキ”を味わってみてはいかがでしょうか。