「グリコ」と言えば、「ひとつぶ300メートル」「おいしくってつよくなる」といったキャッチコピー、赤い箱とゴールポーズ、そしてたくさんの楽しいおもちゃ。このおもちゃが欲しくて「グリコ」を買っていた人も多いのではないだろうか。
 
そのおもちゃが一堂に会する場所がある。江崎グリコの資料館、江崎記念館(大阪・西淀川)だ。もともとは、創業者・江崎利一の精神を社員に伝えることを目的として1972年に設立されたもの。主に社員研修などで使用されてきたが、収蔵品を見たいという問い合わせが多かったため、10年ほど前から一般公開を行なっているそうだ。
 
ここで現在、開館40周年を記念した特別展示「大人の『思い出』をミニチュア化 『タイムスリップグリコ<なつかしの20世紀>』」を開催している。この特別展示で、滅多に見ることのできない“お宝おもちゃ”を展示していると聞き、大阪の江崎記念館へ行ってきた。
 
江崎記念館は、こだわりがたくさんつまった空間だった
江崎記念館は、こだわりがたくさんつまった空間だった

現在実施中の特別展示では、2001年から2005年にかけて販売した、20世紀の“なつかしい”乗り物や電化製品などを精巧に再現したミニチュアおもちゃつきの「グリコ」、「タイムスリップグリコ <なつかしの20世紀>」 の、商品開発資料やおもちゃの原型(レジン複製の彩色見本)、製品版のおもちゃなどを展示している。

めったに見ることのできない“お宝おもちゃ”がズラリ
めったに見ることのできない“お宝おもちゃ”がズラリ

 
なかでもおもちゃの原型は、江崎グリコ社、フィギュア製造を請け負う海洋堂、中国のおもちゃ生産工場に保管されている3点しかない大変貴重なもので、普段は社員でも見ることができないという。職人が1つのおもちゃに2~3日をかけて作ったというとおり、とても細かく作りこまれており、“フィギュアファンも熱心に見入る”仕上がりなのだそうだ。
 
また、製品版の全ミニチュアおもちゃ111点も展示されている。販売当時は「シークレット」だったものも見ることができ、開発者の“遊び心”にも触れられる。どれが「シークレット」か分かった人は、相当なマニアかもしれない。

今回の企画は江崎グリコとしても初の試みだったというが、とても反響が大きかったため、会期を5月31日まで延長。次の企画も行ないたいとのことだが、内容や時期は未定だそうだ。

111点すべてを展示!
111点すべてを展示!


どちらが「シークレット」か分かったアナタは、マニアかも
どちらが「シークレット」か分かったアナタは、マニアかも
 
この記念館ではほかにも、江崎グリコの歴史や、商品開発にまつわるエピソード、これまで販売してきた商品のパッケージ、歴代のおもちゃなどを常設展示。その変遷を見てとることができる。

“ぼうや”は、もうすぐ80歳
“ぼうや”は、もうすぐ80歳

「グリコの自販機」レプリカ。10銭玉を入れて実演してくれる
「グリコの自販機」レプリカ。10銭玉を入れて実演してくれる


歴代の“おもちゃ”たちがずらっと
歴代の“おもちゃ”たちがずらっと


“おもちゃ”は時代を映す「鏡」
“おもちゃ”は時代を映す「鏡」


“木のおもちゃ”をモデルにしたシリーズは、人気が高いそうだ
“木のおもちゃ”をモデルにしたシリーズは、人気が高いそうだ

 
見学開始時間は、祝日をのぞいた平日の13時半、14時半、15時半の3回で、前日までに電話予約(06-6477-8257)が必要。予約時に希望をすれば、スタッフの案内を受けながら展示を見ることができる。展示には書いていないことを教えてもらえたりするので、時間のある方は案内してもらうことをオススメする。なお、明日4月30日から5月2日までは、事前予約なく入場できる(10時~16時)。入場料は、無料。
 
「どの年代の人でも必ず“なつかしい”と感じるものがある」という、グリコのおもちゃ。江崎グリコは、「子どもたちにとって、食べることと遊ぶことは二大天職である」との思いから、お菓子の“オマケ”ではなく、お菓子と同様に大切な“おもちゃ”として、こだわりを持って作ってきたそうだ。そんな「グリコスピリット」を体感できる「江崎記念館」へ、ぜひ一度訪れてみてはいかが?

おみやげも!
おみやげも!

江崎記念館(公式サイト)
06-6477-8257(平日のみ)