トリップアドバイザーは、旅行に関するさまざまな情報をインフォグラフィックにして定期的に公開する「トリップグラフィックス」で、「思わず手が出る!世界のお漬物マップ」を公開しました。


なかなか奥が深いぞ、漬物の世界…
なかなか奥が深いぞ、漬物の世界…


67回目となる「トリップグラフィックス」の今回のテーマは、世界中の「漬物」。世界地図の上に、漬物の名前とそれが食べられている主な国を書き、「漬け方」や「味」をアイコンを使って表現しています。




ずらっと並んでいる漬物の中から、気になるものをピックアップしてみました。

●「シュールストレミング」

ニシンを塩漬けにして缶の中で発酵させたもので、主にスウェーデンで食べられています。強烈な臭いが特徴で、「世界一臭い食べ物」としても有名。塩気が強いため、ジャガイモやパンなどの付け合せとして食べたりするそうですが、食べたことのある編集部の記者によると、「服にまで臭いがついて、洗濯機に臭いが移るため洗うこともできず、結局その服は処分した」とか。食べてみたいような、みたくないような…。


世界一臭い食べ物「シュールストレミング」。通販でも買えます
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●「キビヤック」

作り方が独特な漬物と言えば、この「キビヤック」。こちらも臭い食べ物として有名。グリーンランドやカナダ、アラスカなどの極北地域に住む民族の伝統食で、アザラシの体内に海鳥を詰め込み発酵させたもの。たくさんの海鳥を詰めたアザラシを地面に埋め、2か月から数年放置して熟成させて、中の鳥を取り出して羽毛を取り除いたあと、内臓や肉を食べるそうです。熟成された内臓は極北地域の貴重なビタミン源の1つで、今でもお祝いの席で調味料として食べるのだとか。

●「マクドゥース」

クルミや香辛料を詰めた茄子をオイルに漬けたもので、シリアやレバノンなどの中東地域で食べられている冬用の保存食です。地域によって使用する茄子やオイルが異なる、家庭の味だそう。家でも作れそうですね。


世界の漬物、いかがでしたか?
日本からは、梅干しと沢庵漬けが掲載されています。おばあちゃんの漬けてくれたやつ、食べたいなぁ。

冷蔵庫のない時代、「漬物」は大切な食材の保存法であり、同時に風味を高めたり栄養価まで高める一石二鳥の料理でもありました。いまでも多彩な漬物が世界の家庭で受け継がれています。漬物はその国の食文化を知ることができる料理のひとつ。旅に出た際は、現地ならではの漬物を味わってみるのもいいかもしれません。