冬が旬のカキ。生で食べるも良し、網焼きにするも良し、鍋にするも良し、炊き込みご飯にするも良し、の素晴らし~い海の幸ですよね。カキ大好き。そして日本人なら一番親しみが湧くであろう、カキフライ。

そんなみんな大好きカキフライについて、「ちょっと変わった注文方法で頼む、中に3つもカキが入った激ウマカキフライが築地にあるらしい」との情報を入手。中にカキが3つ入ったカキフライって何!? そして変わった注文方法も何!? 気になる!

気になったら、確かめてみるのがえん食べ編集部。という訳で、実際に築地に赴き、検証して参りました!

これがウワサの…?

これがウワサの…?

■築地到着!

やって来ました、またまた築地。今回伺うのは、「多け乃食堂」。晴海通りを勝どき橋方面へ進み、ちょっと路地に入ったところにあります。昭和の香りが漂う店構え。店の前にはビールケースが雑然と積み上げられているため入り口は狭く、「こ、ここであってるよね…」と若干不安な気持ちになります。

これが入口!  入っていいのか不安になります

これが入口!
入っていいのか不安になります

■いざ、店内へ

店内は1階と2階が客席になっており、テーブル席のほか、1階席にはカウンターもあります。男性一人客のほか、昼からおいしい魚をアテにお酒が飲めるとあって、グループのお客さんも多くいらっしゃいます。今回も女性一人客は筆者だけですが、数々の取材で鍛えられた身には余裕です。

ザ・昭和食堂って感じです

ザ・昭和食堂って感じです

お店に入った瞬間目に飛び込んでくるのは、壁に所狭しと貼られたメニューの短冊! 様々な魚の刺身はもちろん、あら煮、塩焼き、はたまたほうれん草のおひたしや卵焼きといったメニューもあります。しかも値段が書いてないんです、いわゆる時価ってヤツ…。目移りしちゃう…とうっとり眺めていましたが、本来の目的を思い出せと天の声が聞こえた気がしたので、あわてて定食メニューをチェック。今回注文するのは、「カキフライ定食」。10月から4月までの期間限定です。

天井ギリギリまで貼られています

天井ギリギリまで貼られています


■ウワサの“変わった”注文方法とは?

さあ、ここで本題。“変わった”注文で頼んでみたいと思います。その“変わった”注文の答えは2階にありました。

2階にあがりました!

2階にあがりました!

2階に上がると、店員さんは誰もおらずがらーんとしています。なるほど、ここから注文を1階の厨房に通すのはなかなか難しそう。と、テーブルを見ると紙とペンが。ん…? そして、階段近くの壁に気になる文字が。んん…? 「注文票はテーブル No. も書いて2つ折りし、クリップで挟んで灰色の筒に落としてください」…灰色の、筒に、落としてください…? んんん…!?

ハッと見ると、冷蔵庫の脇に灰色のプラスチックパイプが。もしかして、これが? とりあえず注文を書いて筒に入れてみることにします。

とりあえず書いてみた

とりあえず書いてみた

 

筒を発見した

筒を発見した

 

投入してみた

投入してみた

…するとなんと! この筒を通り! 注文用紙が1階の厨房まで落ちていくのです! …思わず笑ってしまいました。なんという手づくり感! 電気を使わないエコなシステム! 洗濯ばさみを止めるのは、重さを付加してちゃんと1階まで落ちるようにするためなんですね、はっはっはー。確かに変わった注文方法でした。

このピンクのかごにメモ用紙が落ちてきます。  なんというエコなシステム!

このピンクのかごにメモ用紙が落ちてきます。
なんというエコなシステム!


■3つもカキが入ったカキフライって?

無事に変わった注文の仕組みをチェックできたところで、待望のカキフライ定食が出来上がりました。カキが…大きい…! ここのカキフライの特徴は、なんと言ってもカキを3個ほどまとめて形成し、揚げているという点。カキが3個入ったフライが一皿に4つということは…つまり、カキが12個ってことですか…! ぜ、贅沢。

この4つのカキフライの中に、カキが合計12個も入ってます!

この4つのカキフライの中に、カキが合計12個も入ってます!

重量もかなりあるフライですが、本当にカキがそんなに入ってるの? と確かめてみるためにお箸で割ってみました。サクサクの衣を割ると、確かに中にはカキが3個! 小ぶりではありますが、見るからにプリッと弾力のありそうなカキです。

3個のうちの1つを取り出してみました  小さい分うまみがぎゅっと詰まったカキです

3個のうちの1つを取り出してみました
小さい分うまみがぎゅっと詰まったカキです

割ってないフライをそのまま丸かじりしてみると、カキ独特の磯の香りと甘みが口いっぱいにひろがります。なんといってもカキが複数入っているので、ジューシーなんです。生がきのようなプリプリ感も味わえ、感動に打ち震える筆者。おいしいよ…本当においしいよ…。自然な塩味も付いていて、ソースをかけずにそのまま食べられます。

■お店の看板メニューは煮付けらしいですよ

こんなにおいしくて新鮮なカキが、このお値段(1,040円!但し、時価)で味わえるのは驚き。さすが築地、これでこそ日本の市場、日本の台所です。お店の看板メニューでもあるという煮つけも気になるところ。今が旬のカキ、ちょっと変わったカキフライを、ちょっと変わった注文方法で、是非試してみてください!

 執筆:えん食べえっちゃん

「えん食べえっちゃん」は、えん食べ「影の編集長」。中央区在住のちゃきちゃきの江戸っ子で、週に3度は築地を訪れ、食べ歩きを楽しんでいる。