でも、それって本当なんでしょうか? ラーメンならともかく、カレーに行列って聞いたことあります?というか、そもそも「カレーは飲み物。」なんて名前のお店、実在するの?
疑問を持ったら、確かめてみるのがえん食べ編集部。というわけで今回は、「カレーは飲み物。」では何分並べばカレーにありつけるのか、実際にお店を訪れて検証してみました!
■「カレーは飲み物。」は実在した!
住所をもとに現場を訪れると、看板にはまごうことなく「カレーは飲み物。」の文字。ウソじゃなかった…。そしてこの看板、とても目立っております。道行く人もチラチラと看板を見上げております。だって、看板は黒地に黄色の文字。これって、危険表示に使う組み合わせだし…。
■では、時間測定スタートです!
13時半過ぎとお昼のピークを過ぎての到着でしたが、店の前には7~8人の行列が。行列がたえないという噂は本当のようです。では、ここから実際にカレーを食べられるまでどれくらい時間がかかるのか、計測開始です!
スタートは13時32分。店の外に並び、寒風に身を縮めながらじっと待ちます。店内の待機スペースの椅子には限りがあるため、外にも行列が伸びてしまうようです。
■店内に入ります
ようやく店に入ると、まずは券売機がお出迎え。こちらで券を購入します。
メニューは「黒い肉カレー」と「赤い鳥カレー」の2種類。どちらのカレーも気になりましたが、本日は鶏カレーの中をチョイス。ライスの量は小(200g)、中(300g)、大(500g)と3種類あり、どれでも値段は同じ790円です。食べ盛りの学生に優しいプライス。飲み物と言う位なのでスープカレーかと思っていましたが、どうやらそうではない模様。
店内はカウンターの9席のみ。お客さんは男性客が9割といったところでしょうか。女性は男性と連れ立って来ている方が多いよう。つまり女一人は筆者のみですが、旨いカレーのためならへっちゃらでございます。漂うカレーの匂いが空腹の胃を刺激してきます。
■着席!
待つことしばし、ついに着席。この時すでに14時12分。食券を渡し、セルフサービスのお水を準備し、テーブルの上の粉チーズやタバスコなどの調味料をチェックしていると「無料トッピング」なる、気になる張り紙が。なんと、10種類の無料トッピングの中から好きなものを3つ選べるとのことなのです。無料といっても、味玉・らっきょう・福神漬け・ポテトサラダ・スライスアーモンド・パクチー・ツナマヨ・コーンマヨ・バジル・フライドオニオンと個性豊かな面々。
優柔不断っぷりを発揮し悩んでいると、カウンター越しに店員さんよりトッピングを唐突に尋ねられます。まだ決まってないよ…! と思いつつ、直感で味玉・ポテトサラダ・パクチーをチョイス。パクチーとカレーって珍しいな、と思いまして。そしていよいよ、この時がやってまいりました! カレーの登場です! 時刻は14時16分。長かった…!
■そのお味は?
赤い鶏カレーは、ルーのみのカップと、トッピングが盛られたサフランライスのお皿と2つに分けて提供されます。予想以上のボリュームにやや怯みます。
ルーはカップギリギリ、否、溢れていました。ダバダバと溢れていました。溢れてなお表面張力ギリギリで、これでもか! と盛られておりました。漢気です。サフランライスはパセリなども散らされて彩りもキレイです。このギャップ!
いただきま~す、と言うことで、まずはルーから。スパイスが香るルーを口に運べば、トマトの甘さと酸味がまず広がります。おお、これは…! と思っていると、最初に香っていたスパイスがじわじわと効いてきます。ぴりりと舌に残る、しっかりとした辛さがありました。よく煮込まれているルーは程よいとろみがあります。しかも熱々。一応飲んでみようかとチャレンジはしたんですけどね、これは無理だわ。
ここのカレーは飲めません…。
そして、ルーにはかなり大きめの鶏肉がごろごろと入っています。鶏カレーの名に恥じません。柔らかく煮込まれた鶏肉の風味が、これまたルーとマッチするんです。サフランライスとの相性も良く、トッピングで味が変化するのも面白いところ。ポテトサラダ(キャベツ付き)はうまく辛さを調和してくれ、パクチーは 唐突にアジア風を演出してくれました。パクチーおいしかったな…。
奇抜な店名からは予想もつかない、本格的なカレーにいい意味で期待を裏切られました。並ぶのも納得、という訳で店員さんに一日のうちで一番空いているのはいつの時間か、と尋ねてみると、なんと「特にないんです…」との答えが。11時の開店直後から売り切れまで、行列が途絶えないためだそう。わお。
■まとめ:「カレーは飲み物です。」でカレーを食べるには何分並ぶ必要があるのでしょうか?
さて、行列のたえないこのお店でカレーを食べるには何分並べばいいのでしょうか?気になる結果は「44分」でございました! 筆者の訪れたのは、平日の火曜日。休日はもっと混むかもしれませんし、時間によっても混雑度は異なると思います。あらかじめご承知くださいまし。
そして、気になる店名。このインパクトも去ることながら、何故「。」が付いているの? と聞いてみると、「姉妹店のつけ蕎麦屋の看板とおそろいで」とのこと。その姉妹店のつけ蕎麦屋の店名とは、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」…うん…。な、なるほどね。
かなりのボリュームでおなかは大満足。女性は小盛りでもいいかもしれません。取材中にカレーは売り切れ。売り切れ後は再び仕込みに入り、大体17時半から18時を目処に営業を再開するとのことです。行列のたえない「カレーは飲み物。」。私には飲めませんでしたが、飲めるかどうか気になった方は、1時間近くは並ぶ覚悟で是非ともチャレンジ下さい!