無印良品コオロギせんべい

無印良品から「コオロギせんべい」が発売される。5月20日よりネットストアでの先行販売。55g入り、価格は190円(税込)。

世界の急激な人口増による今後の食糧確保と環境問題などの課題を考えるきっかけになればという思いから企画された商品。昆虫食先進国のフィンランドを訪問するなど情報収集の上、昆虫食研究の最先端を走っている徳島大学と協業して開発が進められた。


なぜコオロギ?

昆虫は主な動物性たんばく資源の家畜に比べ、主要な栄養素を多く体内に含む。そのため栄養素を効率よく摂取できる。さらに生育する際の温室効果ガス排出量や必要な水・エサの量も圧倒的に少なく、環境負荷が軽減されるとみられている。国連食糧農業機関 (FAO) も、栄養価が高く環境への負荷も少ないという理由で、家畜の代替として昆虫食を推奨している。

中でも飼育しやすく、効率的に生産できるのがコオロギ。食用に適していると国内外で注目されている。

無印良品のコオロギせんべい

徳島大学の研究をベースに飼育された「フタホシコオロギ」という熱帯性のコオロギを使用。パウダー状にしてせんべいに練りんである。コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合で仕上げられている。エビに近い香ばしい風味が楽しめるとか。

無印良品コオロギせんべい

※食用コオロギパウダーにはえびやカニなどの甲殻類と類似した成分が含まれるため、えびやカニのアレルギーを持っている人は控えたほうが良い