松のや、ハンバーグを揚げた「ごちそうハンバーグ定食」
松のやの「ごちそうハンバーグ定食」。鍋からはみだしそうなサイズ

大きなハンバーグにパン粉をつけて揚げた、松のやの「ごちそうハンバーグ定食」を食べてみました。サクサクの衣と肉汁たっぷりのパティ、こってりしたソースがご飯のおかずにぴったり。ですが、これは「メンチカツ」ではないでしょうか。

松のや、ハンバーグを揚げた「ごちそうハンバーグ定食」
ご飯、みそ汁、生野菜つき

価格は750円(税込)。フランス産マッシュルームが使われた特製「マッシュルームソース」、さっぱりとお食べられる「おろしソース」の2種類が選べます。


松のや、ハンバーグを揚げた「ごちそうハンバーグ定食」
これはハンバーグ……いやメンチ……?

鉄鍋からはみ出そうなサイズのハンバーグの上に、薄切りのマッシュルームがたくさん重なっていて、さらにブラウンソースがひたひたにかかっています。

松のや、ハンバーグを揚げた「ごちそうハンバーグ定食」
フランス産マッシュルームがどっさり入っています

雰囲気は「煮込みハンバーグステーキ」ですが、しかしスプーンを入れるとサクサクという手ごたえ。揚げたての衣はまだやわらかくなっておらず、食感が楽しめます。

松のや、ハンバーグを揚げた「ごちそうハンバーグ定食」
肉汁たっぷり

ハンバーグは厚く大きく、肉汁を内側にたっぷり閉じ込めていて、キノコのうまみが濃厚なソースとからみあうと満足度が高め。一緒についてくる白米がどんどん進みます。小鉢に生野菜もついているので、こってりした味に舌が慣れてきたら、そちらでリセットするのがおすすめです。

ボリュームはランチとしても夕ご飯としても十分。万全を期すなら一食抜いてから挑戦するのをおすすめします。

さてこのメニュー、松のや自体も「見た目はまるでメンチカツ?」と紹介していますが、はたして「ハンバーグ」なのか「メンチカツ」なのかという難しい問題を提起しています。

ソースですっぽり包まれ衣の見えない状態ではハンバーグとしか思えないのですが、かじった際に感じる新鮮な揚げ油のにおいと、さくっとした歯ざわり、次いでタマネギとひき肉の風味が口に広がるところは、まさにメンチカツ。しかし咀嚼しているうちに再び煮込みハンバーグそのものの食べ心地になってゆきます。

そもそもハンバーグとメンチカツは焼くか煮るか揚げるかの違いしかないのでしょうか。メンチカツは揚げハンバーグと改名すべきでしょうか。あるいはハンバーグは衣なしメンチカツと呼ぶべきでしょうか。最後まで答えの出ない味わいでした。