リンガーハットの季節メニュー「かきちゃんぽん」を食べてみました。身にぎゅっとうまみを凝縮した2粒の瀬戸内かきが、みそ仕立てのスープ全体に香りを広げて濃厚な海鮮の旨味も感じさせてくれます。
価格は605円(税込、以下同じ)。スモールサイズとのことですが軽めのランチには十分なボリュームがあります。夕食などでがっつり食べたければ759円のぎょうざ5個セットがおすすめ。
かきちゃんぽんは毎年秋冬に登場しますが、今年も食べごたえのあるしあがりです。かきは「焼きたて」で表面をかりっとさせていますが、中はぷりぷり。丼から香りがたちのぼって、すこしずつスープにもしみだしています。
ひとつとってほおばると、いっそう強い香りと、濃いうまみを感じます。麺やスープ、いつものちゃんぽんの具材の方が量ははるかに多いのに、焼きがきの個性が圧倒しているのに驚きます。
なお、ゆずこしょうがついてきますので、好みに合わせてかきにのせたり、やさしい口あたりのみそじたてのスープに溶いたりすると、すっと鼻へ抜けるような柑橘のにおいと、さわやかな辛さを楽しめます。焼きがきはゆずこしょうと一緒に味わっても負けません。
赤白2種類のみそに練りごまを混ぜたスープはコクとうまみを打ち出していますが、あくまで焼きがきの引き立て役。みそのくせはさほど強くありません。ただ麺にしっかりからめ、具材と一緒にたぐるとほっと安心するおいしさで、お腹におさまった瞬間からぽかぽかと温かくなります。寒い日にぴったりのメニューです。