一風堂の季節メニュー「冷やし担々麺」を食べてきました。ミルクのように濃くまろやかなゴマスープに、ダイスカットした生のキュウリやトマト、タマネギが浮かんでいて、冷製のポタージュのような味わいです。ラー油も利いていて辛味も強め。
価格は961円(税込)。白濁したスープは濃厚で、ゴマのにおいにおぼれそうな気持になるほどです。でも塩味はあまりきつくないので、レンゲですくって飲んで楽しめます。
舌ざわりはまろやかで豆乳とか牛乳を連想します。ただし表面がきらきらと赤茶色に光るほどラー油がそそいであって、後味はピリ辛。
スープの中にはよく冷やしたもちもちした太めの麺をはじめ、甜麺醤(テンメンジャン)や特製の一味を調合した肉ミソ、黄身のトロリとした半熟卵、トマトとキュウリ、そして薬味にシラガネギとパクチーがのせてあります。
いろどり豊かなトッピングは、箸を入れてくずしてしまうのがもったいようにも思えますが、担々麺の定番の楽しみ方として、よく混ぜてみます。
麺に具材をまんべんなくからめてから一口試すと、ひんやり、こってりしたゴマスープの風味の中につぶつぶした肉ミソの甘辛さが混じります。箸を進めるうち、パクチーの葉を噛むと独特の香気がすっと鼻に抜け、フレッシュなキュウリやトマトをかじるとさわやかな風味がアクセントになり、飽きが来ません。
ボリュームは一風堂の定番ラーメン「赤丸」「白丸」と同等か上回り、ランチやディナーとしては十分以上。サイドメニューなしでもかなりお腹いっぱいになります。ひんやり冷たい麺とスープを心ゆくまで満喫したい人にぴったりです。