松屋の「豚ビビン丼」
平成が生んだロングセラー

松屋「ビビン丼」

松屋の「ビビン丼」が、また復活していたので食べてきた。ひとくちスプーンですくってほおばっただけで、平成の記憶が蘇る味だった。

松屋では5月に平成のロングセラーメニューである豚肉を使った「ビビン丼」と、牛肉を使った「新作“牛”ビビン丼」をそれぞれ店舗を分けて販売中。


ふらりと入ったお店では豚肉のビビン丼を置いてあったので、さっそく注文してみた。価格は並盛が490円(税込)。

松屋「ビビン丼」
定番メニューから外れても「いつもの」感がある

豚肉をメインに根菜きんぴら、キムチと一緒に鉄板でいため、コチュジャンの風味が効いた甘辛タレを加えたメニューで、学生時代は価格も内容もふつうの牛めしに比べて豪華に見えたのを思い出す。

松屋「ビビン丼」
以前からある豚肉のビビン丼です

いつお店に行っても「ひとつ上」のメニューとして券売機に表示があったので、すっかり定番と思っていたところが、販売終了が決まったのは確か2017年。当時はびっくりしたが、その後期間限定メニューとして登場し、ほっとしたものだった。

復活以降のビビン丼は以前とちょっぴり味が違うとの意見もあるが、全体としては平成に初めて口にした際とそこまで差異はない印象だ。

ついてくるスプーンで具材とご飯をまとめてすくって口に運ぶと楽。根菜はシャキシャキした歯ざわりで、キムチはキュルキュル、プチプチといった擬音が似合いそうな食感。

松屋「ビビン丼」
温泉卵つきがうれしい

ポークの風味も強いが、甘味と辛味が上手に野菜と肉をまとめていて、さらに上に載っている温泉卵のとろっとした黄身をからめて味わうといっそう一体感が強まる。

松屋「ビビン丼」
平成がなつかしくなるメニュー

味が濃いため、丼にぎっしりのご飯もぐんぐん食べられる。相変わらずの味で安心できる一杯だった。