田谷「さくら丼」
さくら肉!黄身醤油に漬けてある

あちこちでソメイヨシノが開花して陽射しの暖かさも増すこの頃。思い立って、東京・六本木にある「田谷」で、「さくら肉」がのった「さくら丼」を食べてみた。肉質はとろけるようにやわらかいのに、さっぱりした風味で、ちょっと新鮮な気分になる一杯だ。

六本木「田谷」へ

鉄板焼き「田谷」の看板
この看板が目印

田谷の入り口外観
地下におりたらのれんをくぐる

「田谷」の店内風景
鉄板焼きのお店だ

田谷は鉄板焼きのお店。地下鉄の「麻布十番」駅と「六本木一丁目」駅の中間あたり、ビルの地下におりたところにある。おしゃれな雰囲気だが、一風変わった昼ごはんが頼める。価格1,000円(税込)のさくら丼は、さくら肉を卵黄と醤油を合わせた「黄身醤油」に漬け、ご飯にのせたもの。


さくら丼!

田谷の「さくら丼」
一風変わった「さくら丼」

さくら肉はいわずもがな馬肉。低カロリーで高タンパク。赤身が色あざやか。黄身醤油に漬かったせいか表面はつややかで、いっしょにのった白いトロロや、緑のワサビ、シソとコントラストが美しい。

田谷の「さくら丼」
肉はとろけるほどやわらかいが、脂っぽさは少ない

お店の人によると、塩気はついているが、足りなければ卓上の醤油を使ってほしいとのこと。まずはそのまま一口食べてみる。牛の赤身肉に比べてもとても淡泊で、まるでくせがない。噛んで舌で転がすだけで口の中でとけてしまうようにやわらかいのに、脂の風味はほとんど感じない。

連想するのは新鮮なマグロの赤身、から魚っぽさを抜いたものだろうか。トロロやワサビ、シソとの相性もとてもよい。薄味だが、なぜかご飯が進むので、醤油を追加しようという気には少しもならなかった。

さくら丼のトロロ
トロロ、ワサビ、シソとの相性もよい。新鮮なマグロの赤身を連想する

ランチには小鉢もつく。キンピラゴボウとおつけもの。ゴボウはしゃきしゃきと歯ごたえがあって味つけは上品。お漬け物も塩気は強くないが香りはよい。みそ汁はシジミとノリが入っていて、ほっとするおいしさだった。

「さくら丼」の小鉢
小鉢のキンピラゴボウ。しゃきしゃきして美味

「さくら丼」の小鉢
お漬け物。香りはよく、味はやさしめ

「さくら丼」のみそ汁
みそ汁はシジミ入り

「さくら丼」のみそ汁
ほっこりする

ちなみにほかに、さくら肉を使ったランチとしてはオムライスもあり、こちらはお店の鉄板で焼きながら作るところを見せてもらえる。

花見の季節に、さくらにちなんだご飯を楽しみたくなったら、足を伸ばしてみるのはよさそう。なお、お店には12時のランチタイム初めに入ったが、あとから続々とお客がやってきて、どんどん席が埋まったので、メニューの売り切れには注意したいところ。

鉄板さくら 田谷
東京都港区六本木 5-18-20 六本木ファイブビル B1