かつやの期間限定メニュー「カキフライ丼」
カキがしっかり入ってる

かつやの期間限定メニュー「カキフライ丼」を食べてきた。フライの中からカキの風味がムワッと口の中に広がり、好きな人にはたまらない。卵とじやタマネギとの相性もよく、カツ丼ファンも満足するしあがりだ。

カキフライ丼は11月から登場した限定メニューで、販売価格は637円(税込、以下同じ)。745円で普通のカキフライ定食も注文できるが、カキフライをカツ丼風に仕立てる調理法が好ましく前者を選ぶ。


混み合う店内で待つことしばし。登場したカキフライ丼は、ぱっと見にはカツ丼と区別がつかない。こんがりきつね色に揚がったフライをどっさり量のある金色の卵でとじている。

かつやの「カキフライ丼」
カキフライ丼。カツ丼との違いはすぐには分からない

カキフライは衣がぶあつくダシをよく吸っている。数は4粒。箸で持つと1つ1つが重い。本当にカキが入っているのかな、と要らざる心配をして箸で衣を裂いてみると、中身もなかなか大きなサイズなのが分かり安心。かじってみると衣の破れ目からムワッとカキの風味がする。

かつやの「カキフライ丼」
重い

衣はたっぷり甘じょっぱいダシが染んでいるとはいえ、ところどころサクサクした食感が残っていてアクセントとして楽しい。全体を包むとろりとした半熟の卵とじが、カキの強い個性を和らげて、細切りのタマネギともなじむ。

かつやの「カキフライ丼」
箸で衣を裂くと中身はちゃんとカキ

箸を進めるうち、カキフライを食べているのに、カツ丼をかっこんでいるような気持ちになってくる。

普段「カツ丼のおいしさ」だと思っているものの幾分かは実は卵とじ、タマネギ、タレのコンビネーションなのだなとあらためて認識する。それがトンカツだけでなく、カキフライとも相性がよいのはちょっとした発見。

スーパーなどで値引きのカキフライを買えたら、家でも再現してみたくなる味だ。もっとも、かつやのカキフライ丼はテイクアウト可能なので、そちらを注文した方が手っとりばやいかもしれないが。