クリームパンの名店「八天堂」。季節限定の「まるごとマロンの入ったくりーむパン」はマロン味のしっとりしたクリームにホクホクの栗がゴロっと入っていて満足度が高い一品です。
八天堂といえば広島発のクリームパンの名店ですが、関東や関西でも鉄道の駅構内などに小さなお店を出していますよね。通りがかった際に定番のカスタードなどに加え、季節に合わせていつもと違った趣向のものが並んでいたので買ってみました。価格は350円(税込)。
包み紙はマロン入りを主張していますが、外すと普通のクリームパン。顔を近づけても、香りに変わりはありません。でも一口かじったとたん、秋らしい強い風味があふれてきます。
栗の渋皮煮を思わせるクリームのあいだに大粒の栗の実が入っていて、そこから口中にマロンの匂いがいっぱいに広がります。
クリームそのものについた栗の風味はあわく、ミルキーでやわらかな食感。しっとりしたパンの生地とあいまって、いつもの八天堂の仕上がりなのですが、そこにホクホクした栗の実が合わさるとそれぞれが互いのアクセントになって、また別のお菓子に変わります。
例えばナイフで小さく切り分けてちょっとずつ口に運んでも、ひときれごとに栗の実はかなり存在感があるので、あらためて大きさを認識します。1人で1個全部食べれば、マロンを満喫したなという気分になれること請け合いです。