上島珈琲店の新たなコンセプトショップ「上島珈琲店No.11(ナンバーイレブン)」が10月1日、東京・御成門にオープン。日本の喫茶文化に立ち返り、すべてハンドドリップで淹れられたコーヒーや、隠し味にコーヒー豆を使ったフードメニューが提供されています。
ちなみに店名の「No.11」には、「10点満点のコミュニケーションを超えた、もう一段上のサービスを目指したい」との思いが込められているんだとか。
なんだか素敵なお店の予感。さっそく訪ねてみました!
◆コーヒーをカスタマイズ
お店に入ったら、まずはカウンターレジでコーヒーとサンドイッチを注文・お支払い。ブラックコーヒーはブレンド1種+シングルオリジン4種の、計5種類の豆から深煎り・浅煎りそれぞれを選んでオーダーできます。もちろんミルク珈琲もあり、こちらはブレンド豆のみ。
酸味寄りのコーヒーが好きなので、筆者は酸味強めの「エチオピア」(550円、税込、以下同じ)をチョイス。深煎りでオーダーしてみました。
コクがあるのにさっぱりとフルーティーで飲みやすい!サンドイッチなどの食事にも、スイーツにも合う味。おいしー!思わずため息が出ちゃう。1滴ずつドリップされた、ていねいなおいしさです。
◆“コーヒー入り”サンドイッチ
同店では、すべてのメニューにコーヒー豆が使われています。サンドイッチにも、焙煎したコーヒー豆とオイル、ナッツ、スパイス、香味野菜からつくられた“コーヒーオイル”が使われているのです。今回オーダーしたのは、コーヒーとスパイスで味付けされたチキンのサンドイッチ「スパイシーチキンと赤い野菜のサンド」(550円)。
ひまわりの種などが混ぜ込まれたシリアルブレッドで、赤玉ねぎやレッドレタス、パプリカといった“赤い野菜”と、たっぷりのチキンを挟んであります。味付けはビーツ入りのサワークリームソース。
軽くトーストされたパンはザクッと香ばしく、中はふわふわ。チキンはしっとりやわらかくてジューシー。サク、ふわ、しっとり、シャキシャキと、ひと口でいろんな食感が訪れます。
スパイス感はさほど強くなく、マイルドな味付けでとっても美味!かぶりつくたびに、ふんわり柑橘のようなさわやかな香りも感じられました(スパイス?)。ちなみに隠し味のコーヒーオイルはガサツな私の舌では感じられませんでしたが、わかる人にはわかるんじゃないでしょうか。どうでしょうか。
惜しむらくは多少の食べにくさ。持っているうちに汁が滴ってきちゃうので、バーガー袋かフォークなどがあると食べやすくてよりよいかも!それを差し引いてもおいしかったんですがね。
◆デザートには白いティラミスを
デザートや午後のおやつタイムに食べてほしいのが「No.11ティラミス」(480円)。雪のように真っ白なティラミスに、別添えのコーヒーをかけていただくスタイルです。ヘーゼルナッツやキャラメルソースなど、数種類のトッピングも追加できます(50円~)。ホイップクリームみたいにホワッホワ!軽い口どけなのに、マスカルポーネのコクがしっかりと感じられます。お好きなタイミングで添えてあるコーヒーをイン。コーヒーは甘くないので、マスカルポーネとコーヒーのシンプルかつ洗練されたハーモニーが堪能できます。
追加トッピングはヘーゼルナッツがオススメ!ざっくざくの歯ごたえと噛むほどに広がるナッツの香ばしさ、甘さが加わって、よりリッチでポップなティラミスになります。
ファストフード店のようにささっと食事をして帰るというよりも、本を読んだりコーヒーの味に集中したり、コーヒーをドリップするみたいにゆったり流れる時間を楽しんでいる人が多くいました。外国のようなお洒落なカフェもいいけれど、トラディショナルな日本らしい喫茶店で味わうコーヒータイムもまた乙なんじゃないでしょうか。
店舗所在地は、東京都港区新橋6丁目1-11 Daiwa御成門ビル。なお12月2~4日は臨時休業だそうです。